概要
AWSのマネージドNoSQLサービスの「DynamoDB」を構築する方法。
前提条件
・AWSのアカウントを所持していること
DynamoDBのテーブル作成
① AWSマネジメントコンソールのサービスを検索するから「dynamo」と入力し「DynamoDB」を選択します。
② 「テーブルの作成」をクリックします。
③ テーブル名に「任意の名前」プライマリキーの「パーティションキー」を入力します。ソートキーの追加にチェックを入れ、ソート用の「キー名」を入力します。テーブルの詳細設定をする場合は「デフォルト設定の使用」のチェックを外します。
プライマリキーとは
データを一意に取得するためのキーで「パーティションキー」もしくは「パーティションキー」と「ソートキー」の複合キーです。
④ プライマリキー以外にデータを識別するための「主キー」を指定したい場合は「セカンダリインデックス」の「インデックスの追加」をクリックします。
⑤ 「パーティションキー」を指定し「インデックス名」を入力します。「インデックスの追加」をクリックします。
⑥ 読み込み/書き込みキャパシティーモードを設定します。「プロビジョンド」「オンデマンド」を選択します。
プロビジョンドとは
アプリケーションに必要な1秒あたりの読み込み/書き込み回数の指定することで、決められたリクエストレートで制御可能(料金:安い 処理速度:遅い)
オンデマンドとは
読み取り/書き込みリクエストごとに料金が発生します。(料金:高い 処理速度:早い)
⑦ 「プロビジョンド」を指定する場合は「読み込み/ 書き込みキャパシティ」の数値制御が可能です。
⑧ DynamoDBのテーブルの暗号化の指定を選択します。選択後「作成」をクリックします。
テーブルの項目設定
① DynamoDB左メニュー「テーブル」→「作成テーブルを選択」→「項目」→「項目の作成」をクリックします。
② 項目を追加します。項目の設定の「+」をクリックします。(設定例として「出身地」の項目を作成します)
③ 「Append」→「String」をクリックします。
④ 「カラム名:出身地」を入力し「値」をそれぞれ入力します。入力後「保存」をクリックします。
⑤ 入力データが反映されます。
グローバルテーブルの設定
別リージョンにレプリケーションするテーブルを作成し、冗長化設定をします。
① 「グローバルテーブル」→「ストリームの有効化」をクリックします。
② 「有効化」をクリックします。
③ 「リージョンの追加」をクリックします。
④ リージョンを選択し「レプリカの作成」をクリックします。
⑤ 設定が開始されるので「閉じる」をクリックします。
⑥ しばらく時間が経過すると「レプリカの作成」が完了し、状態が「有効」と表示されます。
バックアップの取得
手動でバックアップを取得
① 「バックアップ」→「バックアップの作成」をクリックします。
② 「バックアップ名」を入力し「作成」をクリックします。
③ バックアップリクエストが開始されたので「閉じる」をクリックします。
自動でバックアップを取得
① ポイントインタイムリカバリの「有効化」リンクをクリックします。
② 「有効化」をクリックします。
DAXの設定
DBの読み込みパフォーマンスを向上させるために「DAX」の設定をします。DynamoDB左メニュー「クラスター」→「クラスターの作成」をクリックします。
DAXとは
Amazon DaynamoDB Acceleratorの略で、メモリキャッシュ機能を利用して「読み込み消費キャパシティの削減」「読み込みのスループットの向上」が可能です。
② 「クラスタ名」を入力し「ノードタイプ」を選択します。クラスターサイズは「3-10」の間で設定可能です。暗号化のチェックを入れます。
③ DynamoDBアクセスのためのIAMの設定をします。「新規作成」→「IAMロール名」を入力します。
④ 適用するサブネットグループを指定します。「新規作成」をクリックし、サブネット「名前」「説明」対象の「VPC」を選択し、サブネットを指定します。
⑤ 「セキュリティグループ」を指定します。「クラスターの起動」をクリックし作成を開始します。
⑥ クラスターのステータスが「利用可能」と表示されると設定完了です。